• ホーム
  • HIVとエイズの違いも含めて正しく理解しておこう

HIVとエイズの違いも含めて正しく理解しておこう

HIVとエイズは混同しやすい病気ですが、実は同じものではありません。きちんと異なるものになるので、正確に把握しておく必要があります。

HIVはヒト免疫不全ウイルスという感染症のウイルスの頭文字を取ったものです。そしてそれによって最終的に発症する可能性があるのがエイズ、後天性免疫不全症候群になります。そうは言われてもなかなか違いはわかりにくいもの。そこでどんな違いがあるのかについて押さえていきましょう。

HIVはヒト免疫不全ウイルスのことなのですが、とても弱いウイルスなので基本的には感染することはありません。感染源は血液か性行為、母子感染の3つになります。HIV感染者の体液に触れることによって感染する感染症なので、血液や精液、膣分泌液等が感染源となるのです。健康な大人であれば皮膚に体液が触れた程度では感染しません。性行為や授乳等で粘膜に体液が触れるということによって発症します。

母子感染の場合には出産の時に体液に触れて子供に感染してしまいます。母乳も感染源となるので、妊娠出産の前に調べた方が良いでしょう。

それではどんな流れでHIV感染症が進んでいき、エイズになるのかについて押さえておきましょう。HIV感染症は最初急性感染期と言って、一気にウイルスが増加するのです。この時期には風邪やインフルエンザと同じような症状が数日から数週間程度続きます。発熱や咳、筋肉痛、喉の痛み等が挙げられます。ですが大概はただの風邪と思って初期症状を見逃しがちなのです。

その後ウイルスと免疫機能が拮抗した状態に入るので、特に症状がありません。これを無症候期と言いますが、体内ではウイルスはどんどん増えていき、そして免疫機能の破壊はされ続けています。この段階では特に何か起きることは殆どないので、この段階で気付くことはありません。個人差はあるものの、大体数年から10年程はこの期間が続くとされています。

そして最終的に免疫機能が破壊されて免疫力の低下、免疫不全になってしまいます。これがエイズ発症期なのです。免疫力の低下の結果、普通であればかからないような病気にもなりやすくなり、悪性腫瘍、癌もできやすくなってしまうのです。

エイズはHIVに感染した結果、最終的に発症する病気なので、必ず発症するという訳ではありません。中には無症候期が長く続く人もいれば、すぐにエイズを発症するケースもあります。

エイズになると様々な病気にかかりやすくなりますし、癌もできやすくなってしまいます。そのため発症したのに何も治療をしていないのであれば、2年程で死亡すると言われているのです。

感染してしまったら完治させることはできませんが、抗HIV薬で治療を続けることによって発症を遅らせたり無症候期を長引かせたりすることができるのです。早期発見と早期治療をすることによって、より健康な状態を持続させることができます。

でも早期発見、早期治療とは言っても最初の風邪の症状以外は自覚症状がなかなかないので難しいところ。ではどうすれば早期発見に繋げることができるのでしょうか。

実は住んでいる地域の保健所等で無料で検査を受けることができます。匿名で受けることができるので、自覚症状があった時や不安な時に受けてみることをおすすめします。検査方法は採血によって簡単に調べることが可能です。日時に関しては問い合わせをして確認をしてみましょう。

また、HIVウイルスへの抗体ができるのは感染してから6週間から8週間後になります。不安だから受けてみよう、というのであればいつでも構いませんが、自覚症状があって不安な場合には6週間から8週間経ってから調べた方が正確な結果を得ることができます。